ブルーバックスの「5G 大容量・低遅延・多接続の仕組み(著:岡嶋裕史)」という本を読んで
結構分かりやすかったのでメモ。
ネットワークはかなり素人なので、勉強になりました。
本の概要
- 0章: 「電波」とはなんだろう
- 1章: 携帯電話がつながるしくみ
- 2章: 携帯電話の「世代」とは何なのか
- 3章: 3G 国際標準規格が採用されたけど
- 4章: 4G スマホの普及にシステムの進化が追いつかない
- 5章: 5G 移動通信システムの「解放」
- 6章: その先にあるリスク
上記のとおり、5Gそのものについて述べるのは5章だけ。
電波の周波数・波長の解説から始まる。
自分のようにバズワードを散りばめた本が気に入らないタイプの人間には
ありがたい構成だった。
0章
- 電磁波のうち、周波数が3THz(テラヘルツ)以下のもの。それ以上は赤外線や可視光線、X線などがある。参考
- 周波数が高いほど、より多くの情報を表現できる。
- 周波数が低いほど、減衰しづらく、より遠くまで届くまで届く。回折によって障害物にも強い。
1章
- 制御用の通信周波数と、データ用の通信周波数は異なる(制御用の通信はより確実に通信できる必要がある
- 無線で通信するのは末端にある無線基地局とユーザのモバイル端末の間だけ。他は有線。
- ハンドオーバ: あるモバイル端末と通信する基地局が切り替わること。
- ローミング: 複数の意味がある。語源は「散策」であり、一般には「複数の通信事業者の提携によって、契約しているサービスエリア外でも通信できること」を言う。
2章
- 第1世代から第2世代への変化:無線通信がアナログからデジタルへ
- 標本化とか量子化は大学の頃習ったのと基本的に同じ(^^;
3章
- 3Gの特徴:通信規格が初めて世界で標準化された
- 3GはITUがIMT-2000を勧告
- IMT-2000についてはこのページが何となく分かりやすい
- ISMバンド: 無線LANや電子レンジで使用される2.4GHz帯はISMバンドに属する
4章
- 4GはIMT-Advancedで勧告
- 3Gから一定の技術進歩がありつつも4Gに届かない状態でスマホが爆発的に普及 => LTE(Long Term Evolution)
- LTEは3.5Gとか3.9Gとも言われる
- 一口にLTEと言っても実際の通信速度は様々
- ITUはLTE-Advancedを4Gと呼ぶことを正式に認めた
- 3GPP: ITUが勧告した要求に対して、標準仕様を策定?
5章
- IMT-2020
- 下りの限界: 20Gbps
- 上りの限界: 10Gpbs
- 待ち時間: 1msec
- 接続密度: 10^6 / km^2
- 1キロ平方メートルあたり100万台というのは、スマホだけでなく、IoTセンサなどを想定。
- 高周波帯のデメリット: 遠くまで届かない
- スモールセル
- Massive MIMO
- NB-IoT (NB: Narrow Band)
- LPWA (Low Power Wide Area)
- ネットワークスライシング
- ローカル5G